読書カフェ vol.38

〜 ドラッカーが説いたマネジメントを理解し、実践する一番の教科書 〜

「ほとんどあらゆる組織にとって、もっとも重要な情報は、顧客ではなく非顧客についての
ものである」

「組織は目的ではなく手段である」

「成果をあげる者は、新しい活動を始める前に必ず古い活動を捨てる」

「すでに起こった未来を探せ」

「顧客にとっての関心は、自分にとっての価値、欲求、現実である」

「人間力の醸成と方向づけこそマネジメントの役割である」

「成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする」

「組織の中に成果は存在しない。すべての成果は外にある」

「市場において知識という資源を経済価値に転換するプロセス」

本書はドラッカーの著作に学んで、成果をあげた日本の中小企業の物語。
ドラッカーの言葉そのものは理解し難いフレーズも少なくないが、本書では様々な業種の経営者がドラッカーの言葉に触れて、脳裏に残った言葉を手がかりに行動を起して、企業が改善・再生していく18話の物語として紹介されている。

その18話はノンフィクションで如実に紹介されているため、事業・仕事・人・セルフの4つの領域におけるマネジメントに係るドラッカーの言葉をより深く理解することができて、読み解きながら否応なしに自社の様々な局面に思いを巡らせてしまう。
ドラッカーの著作や言葉には、不思議な力があり読者を動かしてしまう。自社(自身)の環境に鑑みて、今の自分に最も必要なドラッカーのワンフレーズを見つけ出し、その一言を徹底的に実践する、実践したくなる一冊だ。

※マネジメント
主にビジネス上のおける様々な資源や資産・リスクなどを管理し、
経営上の効果を最適化しようとする手法

ドラッカーを読んだら会社が変わった!
佐藤 等 著  清水祥行 編集協力
日経BP社