読書カフェ vol.39

~ 幸せな金持ちになる17の方法 ~

「幸せな金持ちになる17の方法」という副題を目にしたら、所謂、単なる金儲けの話と勘違いするだろうが、「お金の話なのに泣けた」、「この本を読んだ日から人生が変わった」・・・などユダヤ人の老富豪と日本人青年の出会いと成長の実話は、これからの人生を豊かに生きていく、人として成長させられるヒントが多くある。

経済価値や喜びを与えた人間が豊かになる。その人が真剣に人生を変えようと決めるまでは、何も変わらない。

幸せに成功するために、大好きなことをやる。

嫌なことをやって仕事をしている人は、憂さ晴らしのためにお金をくだらないものに使う。

子どもに、してやれる最大の贈り物は、自分が好きなことをやって生する姿を見せることだ。

大好きなことに巡り合ういちばんの方法は、いまやっていることが何であれ、それを愛することだ。

成功するのに必要なのは、流れを読む力だ。物事の奥深くを見通す力だよ。

人生は『考えること』と『行動すること』の2つで出来ている。
いままで考えてきたことと、思考の結果行動してきたことの集大成が君だ。

ふだん考えることが現実の人生をつくっている。

君の考えが人生で現実のものとなる。

人生の結果はその人の本来の意図を表す。

思考が人生をつくり、感情が人生をコントロールしている。

自分が何を感じているか、考えているかに意識を集中する。

自分の感情や思考が人生のコントロールを奪うほど、パワフルだということを知っておいてもらいたい。

電球だけを売ろうとしても、なかなか買ってくれる人はいない。

感情のない人間が成功することは難しい。その人間の内にふつふつとした情熱の炎がないとダメだ。それは、人が感情的に人に影響されやすいからだ。どんなことにも全力でぶつかりなさい。

「セールスの成功5原則」

  1. 絶対売ると決める
  2. 信頼される人柄になる
  3. イメージを描けるように話し、 感情に訴える
  4. 商品・サービスに完璧な知識を持つ
  5. クロージングのテクニックを持つ

この人と出会えて自分はなんて幸せなんだろう。この人のもとにたくさんの幸せとたくさんの豊かさが雪崩のようにやってきますように。

偉い人には、あたかもその人が偉くないかのように接しなさい。そして、偉くない人には、あたかもその人が偉い人のように接しなさい。

お金とのつき合い方には2つしかない。お金の主人になるか、奴隷になるかの2種類だ。

お金さえあれば、幸せになれるのにと考えてしまう。

私は、お金を感謝と愛情の表現として使うようにしている。

貧乏人の口癖は、『ふだん頑張っているご褒美に買っちゃおう‼︎』

一方、金持ちの口癖は、『いまの私に必要ないな。またにしておこう』

自分がお金を使うときには、そのお金で何を得ようとしているのか、よく見極めることだよ。

間違っても短期間で儲けてやろうとは思ってはいけない。お客に喜んでもらえば、その人は、君に一生お金をもってきてくれる。

周りのすべてに支えられて、いまの自分があるというふうに感謝して毎日過ごす人間と、『これは俺がやったから、これくらいの成功は当然だ』と傲慢に開き直る人間とでは、どれだけ将来の差が出てくるだろうか。

もし自分でできたとしても、できるだけ多くの人を巻き込んで助けてもらうことだ。そしてその人たちに感謝して喜んでもらうことが君の成功のスピードを速めるのだよ。

「パートナーシップを成功させる5原則」

  1. 問題があれは、できるだけその場で話をすること。その日のうちに解決すること。
  2. 何かを決めるときには、2人の100パーセントの合意で決めること
  3. お互いの存在を自分の人生での奇跡として扱い、感謝すること
  4. 自分の幸せに責任を持つこと
  5. 夫婦は運命共同体であると認識すること

自分の望む人生をイメージすること。

失敗とは、あきらめてしまったときにのみ起こる現実なのだよ。

失敗は、未来に絶望したときと、過去の体験を無駄だったとしたときに確定するのだ。

大切なのは、夢見ることを忘れないことだ。残念なことに、ほとんどの人間は、夢を見ることを忘れてしまっている。

この人生で起こることはすべて中立であって、良いことも悪いこともないのだよ。

自分を批判する人に心から感謝する。

『ユダヤ人 大富豪の教え』
幸せな金持ちになる17の秘訣
本田 健 著
だいわ文庫

読書カフェ vol.38

〜 ドラッカーが説いたマネジメントを理解し、実践する一番の教科書 〜

「ほとんどあらゆる組織にとって、もっとも重要な情報は、顧客ではなく非顧客についての
ものである」

「組織は目的ではなく手段である」

「成果をあげる者は、新しい活動を始める前に必ず古い活動を捨てる」

「すでに起こった未来を探せ」

「顧客にとっての関心は、自分にとっての価値、欲求、現実である」

「人間力の醸成と方向づけこそマネジメントの役割である」

「成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする」

「組織の中に成果は存在しない。すべての成果は外にある」

「市場において知識という資源を経済価値に転換するプロセス」

本書はドラッカーの著作に学んで、成果をあげた日本の中小企業の物語。
ドラッカーの言葉そのものは理解し難いフレーズも少なくないが、本書では様々な業種の経営者がドラッカーの言葉に触れて、脳裏に残った言葉を手がかりに行動を起して、企業が改善・再生していく18話の物語として紹介されている。

その18話はノンフィクションで如実に紹介されているため、事業・仕事・人・セルフの4つの領域におけるマネジメントに係るドラッカーの言葉をより深く理解することができて、読み解きながら否応なしに自社の様々な局面に思いを巡らせてしまう。
ドラッカーの著作や言葉には、不思議な力があり読者を動かしてしまう。自社(自身)の環境に鑑みて、今の自分に最も必要なドラッカーのワンフレーズを見つけ出し、その一言を徹底的に実践する、実践したくなる一冊だ。

※マネジメント
主にビジネス上のおける様々な資源や資産・リスクなどを管理し、
経営上の効果を最適化しようとする手法

ドラッカーを読んだら会社が変わった!
佐藤 等 著  清水祥行 編集協力
日経BP社