【納品紹介】158キロの豪速球と黒水牛の印鑑 ―― 成功者が選ぶ「もの」には理由がある。

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ロレックスが教える「物語」の力

ロレックスをご存知だろうか。
スイス生まれの高級時計ブランドで、2024年の売上高は約2兆円。
業界2位のカルティエの3倍以上を稼ぎ出し、競合他社を圧倒する独走状態を続けている。
なぜそれほど強いのか。

ロレックスの答えは、時計の「機能」ではなく「物語」を売ることにある。
1960年代、同社は広告の軸足を性能説明から「感情」へと大きく転換した。
「なぜこの時計が良いか」ではなく、「どんな人がこの時計を身に着けるか」を語り始めたのだ。

インプレス福岡と王貞治会長の縁

成功した人が選ぶもの。
手に入れた瞬間、自分の物語が始まる。

この「感情マーケティング」と、60年以上ブレることなく同じスタイルを守り続けるコーポレート・ナラティブ」こそが、ロレックスを単なる時計メーカーではなく、憧れのシンボルにした。


実は、インプレス福岡も似たような体験を積み重ねてきた店だと、わたしは思っている。
忘れられない一枚の色紙がある。

福岡ソフトバンクホークスの王貞治会長が、今から20年ほど前、インプレス福岡に足を運んでくださり、ご自身の印鑑をお求めになった。

ご来店の記念として、色紙に直筆サインを残していただいた。それが今も店内に飾られている。

最近、その王会長が台湾から野球振興への貢献を称える勲章を授与されたというニュースをFacebookで目にした。

色紙のサインと同じ筆跡。
あの日、この店で刻まれたひとつの縁が、時を超えてまだ輝いている気がした。

台湾から来た、球速158キロの大型ルーキー

突然の来客

そして先日、また忘れられない来客があった。

「どうぞ」と声をかけたとき、男性が2人、入り口に立っていた。
一瞬、日本人かなと思ったが、なんとなく違う気がしてさりげなく聞いてみた。

「台湾から来ました」と、にこやかに答えてくれた。
「仕事は……プロ野球です。ソフトバンクホークスの選手です」

ホークスのキャップ、その静かな眼差し。
180センチの長身から158キロの豪速球を投げるという、今季入団の大型ルーキー。

中央区役所の紹介でインプレスを訪ねて来てくれた。
同行の通訳の方は茨城の高校、そして日本の大学で野球に打ち込んできた経歴の持ち主で、流暢な日本語で橋渡しをしてくれた。

迷わず選んだ「黒水牛」

ちょうどその時、わたしは司法書士事務所からご依頼の法人印の彫刻の真っ最中だった。
「17時までに」という納期に向けて手を動かしながら、お2人をオフィス店舗内にお迎えした。

印材を見せると、彼は迷わなかった。
黒水牛。

「白いのもありますよ。こちらは本象牙素材です」と添えると、ひと言。
「やっぱり黒がいい。」

その潔さが、印象に残った。
何かを知っているような、あるいは何かを決めてきたような、そんな選び方だった。

アルファベット3文字の彫刻を承り、念のために彼の在留カードでお名前を確認した。
2人は30分ほど、静かに、でも楽しそうに待ってくれた。

王会長の色紙と台湾からの眼差し

待ち時間に、王会長の色紙をお見せした。
2人の目が柔らかく輝いた。

たまに王会長の姿は球場で見かけるというが、2人にとっては雲の上の様な存在。
その色紙に2人は揃って視線を向けた。

仕上がりの印鑑に満足いただいた。

印鑑という「覚悟のかたち」

ロレックスの経営戦略「感情マーケティング」という概念。
製品そのものではなく、その人の物語を語るという戦略だ。

「成功した人が身に着けるもの」として時計を位置づけることで、長年にわたって世界中の人の心を動かし続けている。

わたしが印鑑に込めたいのも、それと近い何かだと思っている。
印鑑は、「契約の道具」でも「事務用品」でもなく、その人が新しい一歩を踏み出すときの覚悟のかたちだ。

台湾から海を渡り、この福岡で夢を刻もうとしている若いアスリートが、迷わず黒水牛を選んだ。
その選択に、わたしは何かを感じた。

使う素材、刻む文字、手に触れる重さ。
それらすべてが、持つ人の物語になる。

インプレス福岡からのメッセージ

インプレス福岡の印鑑は、これからも「成功に向かう人の最初の一押し」でありたいと思っています。
中央区役所の皆さん、いつもご紹介をありがとうございます。

そして、遠い台湾からインプレス福岡を選んでくれた彼に――今季の活躍を心から応援しています。

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