地下鉄空港線 赤坂駅2番出口すぐ
営業時間:月〜金/9-16:30
朝10時ご来店、正午にはお渡し。── 車の買い替えに間に合わせた、日焼けした好青年の黒水牛実印_【納品紹介 / 実印】インプレス福岡

こんにちは。インプレス福岡株式会社、代表の石松道右(いしまつ・みちすけ)です。
7月30日の木曜日、朝9時半ごろ。事務所の電話が鳴りました。
「即日で実印を作ってもらいたくて!」
お話を伺うと、今お乗りの車を手放して、新しいクルマに買い替えられるとのこと。
その手続きに、どうしても実印が要る。
インターネットで即日対応の印鑑店を探して、うちを見つけてくださったそうです。
急なお話でしたが、はんこ屋おやじとしては、こういう勢いのあるご連絡はむしろ腕が鳴るものです。
10時にご来店いただく約束をして、電話を切りました。
そして約束の10時、事務所のドアが開くと──いい色に日焼けした、背筋のすっと伸びた好青年が立っていました。
20代のKさん、実に気持ちのいい青年です。
人生の節目は、いつだって清々しい。新しい一歩を踏み出す人の目は、どこか明るく澄んでいるものです。
車の買い替えに、実印を
今回、実印を作りに来られた一番の理由は、お車の買い替えでした。
長く乗った一台を手放し、新しいクルマを迎える。
その名義変更や登録の手続きに、実印と印鑑証明が必要になったのです。
車の廃車と購入が同時に重なるタイミング。
人生の節目というのは、こうしていくつも重なってやってくるものです。
ちなみにKさんは、婚約者と近く同棲を始められる予定もあるそうで、今はまさに新生活へ向けて動いている、そんな時期のようでした。
宮崎のご出身で、「天神と博多ぐらいしか行けていないので、他のエリアも見てみたいんです」と、休みの日には福岡の街をあちこち歩いて回っているとのこと。
宮崎の方にとって福岡は、福岡の人間にとっての東京のような、少し特別な街なのだそうです。
その感覚、なんだかよくわかります。
珍しく、「下の名前」で作った実印
さて、肝心の実印です。
実は、男性の実印は、フルネームでお作りになる方がほとんどです。
女性の場合はご結婚で姓が変わる可能性があるため、下のお名前だけで作られる方が多いのですが、男性は姓が変わることが少ないので、フルネームでどっしりと構えるのが一般的なのです。
ところがKさんは、男性としては珍しく、下のお名前だけで実印を作られました。
名前そのものを、一本の印章に。
フルネームの実印にはフルネームの良さがありますが、下の名前一本で腹をくくるというのも、私は嫌いではありません。
むしろ、自分という人間の芯だけをまっすぐ刻む、潔い選び方だと感じました。
印材をいくつか並べてご覧いただくと、Kさんが迷わず手に取ったのは、黒水牛でした。
「かっこいい黒色でいきます」
15.0ミリの黒水牛。深い漆黒に、独特の艶があります。
書体は印相体で、下のお名前をしっかりと。
男性が初めて持つ実印として、申し分のない仕上がりです。
10時来店、正午にはお渡し。この2時間の勝負
さあ、ここからが即日の本番です。
ご来店が10時。仕上がりは午前中、正午のお渡しを目指します。
書体とお名前、印材が決まったその場から、私はすぐに彫刻へと取りかかりました。
実印は、その方の意思を刻む一本。急ぎとはいえ、一画たりとも気は抜けません。
そして──ご来店からわずか2時間後、正午には、Kさんの黒水牛の実印は仕上がっていました。
10時に手ぶらで来られた青年が、お昼にはもう自分の実印を手にして帰っていく。
これぞ即日対応の面目躍如です。
お渡しまでの間に、こちらから「勝手に」姓名判断を

そして、この慌ただしい2時間の中で、私はもうひとつ、ちょっとしたことをいたしました。
姓名判断です。
実を言うと、これはKさんからのご依頼ではありませんでした。
これからが本当に楽しみな、この気持ちのいい好青年に、私たちインプレスの方がすっかり好感を抱いてしまいまして──いわば、こちらから勝手にお名前を拝見させていただいたのです。
姓名判断の結果は、なかなかのものでした。
芯の強さで多くの問題を力強く切り抜けていくこと、苦労や努力がやがて大きな実を結ぶこと、家庭も円満で財産や健康にも恵まれること──普段は温厚でも、いざというときにパワーを発揮する。
若い彼のこれからを思うと、こちらまで嬉しくなるような内容でした。
彫刻を進めながら、お渡しまでのわずかな時間でお名前を拝見し、その鑑定をお伝えする。
Kさんも、その言葉を、少し照れくさそうに、それでも嬉しそうに聞いていらっしゃいました。
即日のスピードの中にも、こういうひと手間を惜しまないのが、インプレスのやり方です。
ブログ掲載も、2ショット写真も、快く
今回の一連の出来事を、こうしてブログに書かせていただくこと。
Kさんは快く承諾してくださいました。
それどころか、記念に私・石松と一緒に写真を撮らせてほしいとお願いすると、これも躊躇なく受け入れてくださったのです。
この屈託のなさ、人懐っこさこそ、Kさんという青年の魅力なのだと思います。
印面はぼかして、彼の爽やかな笑顔だけを残すことにします。
お渡しを終えると、Kさんは「これからまた福岡の街をぶらぶら歩いてきます」と、休日の散策へ出かけていかれました。
最近はオンラインで印鑑を買う方もいらっしゃる様ですが、インプレスではネット販売はいたしません。
ご来店いただいて、お話ししながら一緒に選んでいただく。
こうして一人ひとりのお客様と顔を合わせ、その人となりに触れられる時間こそが、私たちの仕事の何よりの喜びだからです。

あとがき
Kさんとの出会いは、朝一本の電話から始まり、正午にはもう一本の実印としてかたちになりました。
「即日で」という慌ただしいご依頼でしたが、実印というのは、決して「急いで作ればいい」だけの品ではありません。
むしろ時間がないときほど、その方がどんな道のりを歩んでこられて、これからどこへ向かおうとしているのか──短い時間でどれだけ受け止められるかが、はんこ屋の腕の見せどころだと思っています。
10時から正午までのわずか2時間、彫刻の手を動かしながら姓名判断までお届けできたのは、その気持ちの表れでもありました。
宮崎で生まれ育ち、福岡という新しい土地で、新しいクルマ、そして新しい暮らしへと踏み出そうとしているKさん。
男性としては珍しく「下の名前」だけで選ばれた黒水牛の実印一本が、これから彼という人間の芯に、静かに寄り添っていくことになります。
印鑑は「押せればいい」ものではなく、人生の大事な書類に、自分の意思を刻むものです。
だからこそ、その節目に立ち会い、次の物語へ踏み出す最初の一押しを担えることを、いつも幸せに思います。
こちらから勝手に姓名判断をしてしまうほど、私たちが惚れ込んでしまったKさんとのご縁も、きっと何かの巡り合わせでしょう。
Kさん、このたびは、ありがとうございました。
新しいクルマと福岡でのご活躍に、心からのエールを送ります。

インプレス福岡株式会社
福岡市中央区赤坂1-11-13 大稲ビル4F(地下鉄赤坂駅2番出口すぐ)
TEL: 092-752-0888 / 営業時間:月〜金 9:00〜16:30
実印の即日対応、銀行印・認印、法人印のご相談、姓名判断によるオーダーも承ります。
\お問い合わせはこちら/
