第2回_ロハス・ライフ株式会社様 ―起業家インタビュー― 起業の原点から読み解く、挑戦し続ける起業家たち

インプレス福岡株式会社代表 石松道右と、ロハス・ライフ株式会社代表取締役 井手口浩士氏との出会いは、福岡の経営者コミュニティで活動を共にしたことに遡ります。

法人設立の際、同社の設立印をインプレス福岡へご依頼いただいてから今日に至るまで、井手口氏は一貫して「持続可能な社会の実現」という理念を軸に、再生可能エネルギー事業を中心に着実な歩みを続けてこられました。
その歩みは、決して順風満帆ではありませんでした。

失踪、放浪、極限の貧困。
しかし、そのすべての経験が、現在の経営理念へと繋がっています。

今回は、ロハス・ライフ株式会社の創業の原点と、その背景にある哲学、そして未来へのビジョンについて伺いました。

目次

起業の原点と人生の転機
― 放浪生活と震災体験が導いた「循環型社会」という確信

井手口氏は宮崎県で生まれ育ちました。父は公務員の獣医師。安定した職業に就き、堅実な人生を歩んでおられました。

しかし、少年時代の井手口氏は、その「安定」に対して違和感を抱いていたといいます。

「本当にこの社会の仕組みは正しいのか。
自分は、自分の意思で生きたいと思っていました。」

高校を退学し、大学進学後も既存のレールには乗らず、20歳の頃から約6年間、社会の表舞台から姿を消します。

車中生活。
日雇い労働。
ホームレス同然の生活。

「社会の底辺を経験したことで、逆に社会の構造がよく見えるようになりました。」
その中で井手口氏は、株式市場、資本の流れ、企業の成長構造を独学で学び始めます。

そして、18歳の頃から抱いていた疑問が、より明確な確信へと変わっていきました。

「地下資源は有限です。しかし、太陽は枯渇しません。
持続可能な社会は、必ず再生可能エネルギーを中心に構築されると確信しました。」

そして、その確信を決定づけたのが、2011年の東日本大震災でした。

福島原発事故を目の当たりにし、
「これからの社会は、地下資源に依存するのではなく、地上資源で成り立つべきだ」という使命感が生まれました。

この体験こそが、ロハス・ライフ株式会社創業の原点となったのです。

経営理念・ビジョンとその背景
― 「不動産の価値を再生し、循環型社会を実装する」

ロハス・ライフ株式会社の理念は、

「不動産の価値を創造し、循環型社会を実現する」

というものです。井手口氏は語ります。

「日本には、価値を失った土地が数多く存在しています。
しかし、それらは再生可能エネルギーを生み出す資産になり得ます。」

使われていない土地を活用し、太陽光発電などの再生可能エネルギー施設として再生する。
それは単なる土地活用ではありません。
資源を循環させ、社会の持続可能性を高める取り組みです。

「事業とは、単に利益を追求するものではなく、社会の未来に価値を残すものであるべきだと考えています。」
この理念は、放浪生活の中で社会の本質を見つめ続けた経験から生まれたものでした。

創業期から現在までの苦労と学び
― 最大の壁は「信用」だった

中間市と災害時における避難所として、
ロハス・ライフ社所有のオフグリッドトレーラーを活用して頂く協定を締結

創業当初、最大の課題は信用の構築でした。
資金も、実績も、人材も十分ではない。

「最初は誰も信用してくれませんでした。」
再生可能エネルギー事業は、長期的な投資と信頼が不可欠な分野です。

しかし井手口氏は、一つひとつの案件に誠実に向き合うことで、信頼を積み重ねていきました。

「信用は、一瞬では得られません。しかし、継続することで必ず築くことができます。」
また、福岡での営業経験から学んだ「成果は仕組みで生まれる」という原則も、現在の経営の基盤となっています。

感覚ではなく、構造で事業を作る。
その積み重ねが、現在のロハス・ライフの成長へと繋がっています。

メンターと起業家コミュニティの存在
― 経営者との出会いが経営観を変えた

井手口氏は、倫理法人会やEO Kyushuなどの経営者コミュニティでの経験が、経営者としての成長に大きな影響を与えたと語ります。

「経営者は孤独です。しかし、同じ志を持つ仲間との出会いが、自分を支えてくれました。」
特に、社会の未来を見据えて経営を行う先輩経営者の姿に強い影響を受けたといいます。

「経営とは、自分のためではなく、社会のためにある。」
この思想は、現在の経営理念の中核を成しています。

インプレス福岡との出会いも、こうした経営者コミュニティの中で生まれたものでした。

環境課題と持続可能な社会への挑戦
― 事業を通じて未来の社会基盤を創る

ロハス・ライフの事業は、単なるエネルギー事業ではありません。それは、

  • 環境問題の解決
  • エネルギーの自立
  • 地域社会の持続可能性の確保


を目的としています。

「これからの時代は、循環型社会への移行が不可避です。」
再生可能エネルギーは、その中核となるインフラです。

同社は、土地の再生とエネルギーの創出を通じて、社会の持続可能性を高める役割を担っています。

これから起業する人へのメッセージ
― 志が、経営のすべてを決める

最後に、これから起業を目指す方へのメッセージを伺いました。

「経営とは、何のために行うのかという問いを持ち続けることが重要です。」
困難は必ず訪れます。
しかし、志があれば乗り越えられる。

「人生の経験はすべて意味があります。遠回りに見える経験も、必ず未来に繋がります。」
その言葉には、自らの人生を切り拓いてきた実体験に裏打ちされた重みがありました。

インプレスの法人設立印

インプレス福岡では、法人設立印の彫刻を通じて、これまで数多くの起業家の創業の瞬間に立ち会ってきました。

法人設立印は単なる印章ではありません。
それは、経営者の決意の象徴です。

井手口氏の歩みを通じて改めて感じたのは、
「起業家とは、環境に適応する存在である以上に、未来を創造する存在である」ということです。

今後も本連載では、挑戦し続ける起業家たちの原点と哲学をお届けしてまいります。

自然エネルギーで地域社会を変える
ロハス・ライフ株式会社

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