起業家支援の実践レポート:創業初期の資金計画と伴走支援の現場から

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理念から事業へ ― インプレス福岡の伴走支援

インプレス福岡株式会社では、昨年12月、当社公式サイトをご覧になり来店された起業家A氏の印章・ブランディング制作を担当しました。

このご支援では、経営理念の策定からロゴマーク、名刺デザインの制作までを行い、起業家A氏のビジョンを言語化・可視化するお手伝いをしました

制作を進める中で起業家A氏は、経営モデルや将来の収益設計についても深く検討されており、同時に事業資金の不安も抱えておられました。

そこで、一般的な市中銀行に加え、創業初期に多くの起業家が活用する日本政策金融公庫の活用も視野に入れた支援を検討することになりました。

本記事は、起業家A氏と当社が、資金面・実行面の不安解消のために面談した様子と内容を「創業初期支援の実践レポート」としてまとめたものです。

起業家への具体的な支援背景

起業家A氏は、当社で構築・デザインサポートした経営理念やロゴマーク、名刺デザインをベースに、次のステージへ進むべく事業計画の具体化を図っていました。

その過程で、以下のような課題感を抱えていたことが今回の面談のきっかけです。

  • 具体的な収益モデルの組み立て方
  • 初期資金の調達ルートの確立
  • マネタイズの戦略と計画づくり
  • 事業計画書の作成方法と実行支援

これらの課題解決に向けて、当社は専門的な支援を行うパートナーとして、株式会社サクセスアーツコンサルティングの代表取締役・篠原啓祐氏をご紹介しました。

篠原氏は日本政策金融公庫にて20年以上、貸付・事業計画策定支援を担当し、現在は中小企業診断士として多くの起業家支援に関わっています。

また、インプレス福岡は、篠原氏の法人印章制作を手がけた実績もある関係です。

起業家A氏の描く3つの事業の骨子

面談において、起業家A氏は自社事業を 大きく3つの方向性に整理して説明しました。

① AI×哲学 × プラットフォーム連携

起業家A氏が掲げる独自の構想は、哲学(特にドイツ哲学)と最先端テクノロジーを統合し、AIサービスとして社会に設計・提供するというものです。
AIの振る舞いや設計に哲学的思考を組み込むことで、倫理性・人間中心設計を実現しようとする試みであり、Appleなどプラットフォーム企業からも関心が示され、A氏の資料はアップル本社に送付されたとの報告もありました。
この点については、起業家A氏と篠原氏の見解共有が進み、実行可能性と収益性のある計画へと落とし込む方向性の議論が行われました。

② 地方の地域振興モデル

第二の柱は、「地方の活性化モデル」です。起業家A氏は、アクセス、温泉、ゴルフといった観光資源が整った地域に着目し、観光+宿泊+ツアー等の体系化されたビジネスモデルを構築したいと述べました。
この実現には、地元自治体の入札・補助金制度の活用や企画提案力が不可欠であるため、起業家A氏は行政内部での経験を活かしながら実務に適合した提案設計を考えておられます。

③ 行政手続き/相談支援サービス

第三の骨子は、起業家A氏が公務員時代に培った経験を基盤にしたサービスモデルです。
住民監査請求や情報公開請求といった、行政手続き・相談支援サービスを非弁行為に抵触しない範囲で提供する案が議論されました。
役所に門前払いされがちな市民や、内部で悩む職員に対して伴走的な支援を行うという視点は、起業家A氏の独自性と社会課題解決への取り組みを象徴しています。

篠原氏からの支援メニュー — 「資金調達」と「伴走支援」

面談は、上記の事業構想を具体的にどう進めるかというテーマに移行し、資金調達・事業計画・融資実行支援の観点から、篠原氏がこれまでの実務経験を踏まえて以下の支援メニューを提示しました。

  • スタート段階の助言

    まずは現状のアイデアやビジョンを収益性と実行可能性のあるモデルへと集約するプロセスが重要であると説明がありました。
    篠原氏は、複数の可能性の中から優先順位をつけ、着手すべき事業を一本化するアドバイスを行いました。
    起業家A氏と篠原氏は、この段階でしっかりとした計画設計が今後の成否を分けるという共通認識を持ちました。


  • 資金調達支援

    次に創業初期の資金調達について、具体的な支援が示されました。
    代表的なルートとしては以下が挙げられました。
    • 日本政策金融公庫の創業融資
    • 市の制度融資(信用保証協会付融資)
    • 民間銀行との併用

      これらは提出書類・事業計画書・面談対応の準備が重要となるため、篠原氏による計画書作成支援、および申請前後の実行支援が含まれる内容です。
      篠原氏は、単なる融資手続きの支援だけでなく、「融資後に会社を潰さない」ための実行支援を重視しており、資金調達後の伴走体制まで視野に入れた支援スキームを提示しました。


  • 創業塾・伴走プログラム

    さらに、起業家A氏には、篠原氏が運営する オンライン創業塾(月次のグループコンサルなど) への参加を提案されています。
    これは起業家同士の相互学習・実践知の習得を促す場として設計されており、参加しやすい料金設定で提供されています。
    • 収益計画の具体化支援
    • 顧客ターゲティング・市場設計
    • 個別面談による計画書深掘り
    • 金融機関対応シミュレーション

このように、篠原氏の支援は単発の講義ではなく、実践的な伴走サポートとして設計されており、起業家が直面する多くの不安を段階的に解消する枠組みになっています。

面談を受けて ― 今後のステップ

面談を通じて、起業家A氏と篠原氏は以下のステップを確認しました。

  • 事業計画の精緻化:構想を収益モデルへ落とし込み、優先展開する事業に軸を置く。
  • 創業塾の参加:集中的な伴走サポートによる計画の強化。
  • 資金調達申請:政策金融公庫・制度融資申請の準備と実行。
  • 実行支援:融資後の運営サポート、顧客獲得・運営体制構築。

これらはすべて起業家A氏の「理念を社会実装する」という目標に向けた道筋であり、インプレス福岡は今後も必要に応じて支援していく方針です。

起業支援の重要性と実践知の共有

インプレス福岡株式会社は、単なる印鑑彫刻やブランディング制作にとどまらず、起業家の事業計画策定・資金調達・実行支援の伴走に結び付く支援を実践しています。

今回の面談レポートは、創業初期に抱える課題とその解決プロセスの一例として、多くの起業家にとって有益な情報となることを願っています。

今後も当社は、起業家の想いを形にするパートナーとして、SNSおよび公式HPで継続的に情報発信してまいります。

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