印鑑 書体 違い|篆書体・印相体・古印体を押印画像で解説

印鑑書体の選び方

「印鑑って、どの書体が一番いいの?」
「実印や銀行印とかでそれぞれに書体を変えたほうがいいの?」
「書体についてまで考えた事なんかなかった」
「書体って、はんこ屋さんが決めてくれるんじゃないの?」

・・・・・そんな疑問や感想をお持ちの方へ。

こんにちは。インプレス福岡株式会社の石松道右です。
私はこれまで5,000本を超える印鑑を一つひとつ彫刻し、法人印・個人印・ロゴ印など多様な印鑑づくりを手がけてきました。

印鑑の「書体」は単なるデザインではありません。
実印・銀行印・認印といった用途、法的効力、さらにはデザイン的観点・風水・開運といった文化的意味まで含まれる、非常に重要な要素です。

また、ひと昔前までは印影をより複雑にする “印相体” にして偽造防止に繋げていました。

しかし、近年ではIT機器の急速な進展で、特にデザイン系のお仕事などに携わっている方などは、ある程度容易にほぼ同じ印影を作ることもできる様です。

今回は、人気の3書体【篆書体・印相体・古印体】を中心に、押印画像付きでわかりやすく比較・解説します。
さらに、「どの書体が実印や銀行印に合っているのか?」という視点でも詳しく紹介していきます。

目次

篆書体・印相体・古印体とは? 歴史と構造の違い

篆書体(てんしょたい):古典の美と公的信頼性

中国・秦の時代(紀元前)に完成した書体で、印章の起源とも言える非常に古い文字スタイル。
均一な太さの曲線が特徴で、美術的価値が高く、格式と信頼性を兼ね備えています。

篆書体は日本の印鑑文化の中心とも言える存在。
日本銀行券(お札)の両面にもこの篆書体の印影が記されています。

おすすめ用途銀行印(男女問わず)
特徴重厚感、風格、読みにくさ

印相体(いんそうたい):開運と画数の美学

いわゆる「開運印鑑」の代表格。
書体自体が画数バランスや姓名判断に基づいて構成され、彫刻文字を解読しづらいのが特徴。
線が太く、独特の雰囲気があります。

「最も実印らしい書体」で、風水や吉相を大切にする方には根強い人気があります。
インプレス福岡で実印をオーダーされるお客様のほとんどがこの印相体を選ばれます。

おすすめ用途実印(開運目的の方)
特徴姓名判断に基づいた設計、極太線

古印体(こいんたい):柔らかさと親しみやすさ

明治以降に確立された比較的新しい書体。
篆書体を簡略化し、カーブや筆跡の残るようなデザインで構成されています。
読みやすく、優しい印象があるため、認印として広く用いられます。

おすすめ用途認印
特徴読みやすい、手書き風、優しさを感じさせる印象

書体の違いは、押印したときの印象を左右する

書体によって、実際に押したときの印象はまったく異なります。

篆書体
品格と信頼性を与え、法的な書類でもよく使用されている

印相体
独特な存在感があり、格調高く最も印鑑らしい印象を与える

古印体
穏やかで親しみやすく、柔らかさを感じる

つまり、書体はあなた自身の「表情」や「人格」を印影に反映すると言っても過言ではありません。

用途別に見る、最適な書体の選び方

スクロールできます
用途推奨書体理由
実印印相体唯一無二の印影、荘厳さ
銀行印篆書体風格と気品、お札にも使われている
認印隷書体または古印体解読が容易で優しい印象
法人印篆書体または印相体格調高く信頼性と安心感を求める場面で効果的

印鑑らしい印面デザインは「篆書体」・「印相体」がお勧め

実印登録や法人登記印など、個人・法人としての権利の主張をする印鑑には、印面を篆書体や印相体の唯一無二で風格と気品のある書体デザインするのが有効。
古印体や行書体などは判別性が高いため、認印としては良いのですが、重要印としては少々重みに欠けます。

印鑑の書体はビジネスの報告書や挨拶状などで使うそれとは一線を画す

印鑑書体を日常で使っている書体で選んだ結果、以下のような後悔の声もよく伺います。

「かわいいから古印体を選んだら、これは実印ですかと怪訝な顔をされた」
◎「読みやすさ重視で行書体にしたけど、ちゃんと専門店で相談すれば良かった」
◎「印相体って読みづらくて他の書体で作ったが、多くの実印が印相体だと最近分かった」

量販店の隅に置いている数百円のはんこで、実印登録することも不可能ではありません。
しかし、実印はあなたの分身とも言える一品です。

その一品が機械によって大量生産され、どこにでも売っている、誰もが簡単に手に入れられる印鑑だったとしたら、どんなイメージをお持ちになりますか。

印影ギャラリー|篆書体・印相体・古印体を比較!

画像で見比べると、線の太さ、構成の複雑さ、印象の違いが一目瞭然です。

書体と素材は「人生に寄り添う印鑑」づくりの両輪

書体と印材は、両方そろって初めて「あなたらしい印鑑」が完成します。

書体=“表情”
印材=“体質や性格”


たとえば、篆書体 × 黒水牛なら「威厳と誠実さ」古印体 × 柘植なら「温かみと親しみ」といった具合です。

インプレス福岡なら、あなたに最適な印鑑が見つかる

インプレス福岡では、書体の違いから素材・サイズ・印影デザインまで、すべての工程を対話とヒアリングでオーダーメイドしています。

◎同じ姓、たとえば ”田中“ さんでもすべて違う印面デザインをいたします
◎ZOOMでも来店でもご相談可能
◎ご希望に応じて即日仕上げにも対応
◎Google口コミ5.0点(85件以上)の信頼と実績

印鑑は「人生の節目」に寄り添う大切な道具です。デザインと意味を大切にしながら、世界に一つだけの印鑑を一緒に作ってみませんか?

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